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忘備録 映画「炎上」

勝新→若山富三郎ときて

なぜかどっぷり市川雷蔵な今日このごろなのですが


「炎上」を見ました。
元ネタは三島由紀夫「金閣寺」 読んだことないです。金閣寺さんとは全く全然何のゆかりも関係もなく……というわけでもないので、余計に読むのがためらわれていたお話です。つか三島を読もうと思ったことがない。

でもせっかくだし、アマゾンビデオにあるしぃって見たんですよ。


すごかったですよ。

まず俳優さんの演技力がとんでもないです。外国ドラマや映画を見てると、日本のドラマの薄っぺらさが目立ち、ジャパンの俳優って学芸会しかないのね……なんて思っていましたが、誤解でした。昔の役者さんって厚みがパネェ。
雷蔵は吃音など様々な要因で内向きで無口な青年を演じています。どうも当時アラサーだったみたいですが、高校生~大学生の瑞々しさ、純粋さ、清らかさにあふれてる。
イケメンが売りだったはずなのに、面影はまったくない。学校でいじめられたり、からかわれたりしそうな、うつむき加減で陰を背負った地味にもほどがある猫背の男の子です。

驟閣(金閣)を一心にお掃除する姿、あんな風に雑巾がけできる人はもうあまりいないかもしれないですね。日常的に床を雑巾で拭くなんてことなくなりましたし。

母親の不貞を目撃し、何も言えない父とともに現世を離れたなにかを崇拝することでつらさを忘れ。
残酷な現実から自分の精神を守るためにも驟閣という存在は不可避で。


大学の友人である、足が不自由な仲代達矢(ほんとに不自由な人を俳優として採用したんだと思ったですよ)。
お人好しの東京人。
おしつけがましい母。
心を逃避させていた父。
尊敬できる存在であったはずの住職。
失った故郷。


画面をおいかけるのがつらいはずの展開ですが、主人公の輝きに目が離せず、さらさらと見つめ続けてしまいます。
瑞々しいということばしかない。
輝きといっても、たおやかで静かな水面に浮かぶ光、みたいなものです。



三島由紀夫が絶賛してたっていうのもわかります。


住職が最後に、彼がこうなってしまったのも自分の為した一部だと自覚していたのも救われる。
主人公には届かなかったけど。
母も父も友人も寺のみんなも誰一人として彼に寄り添うことはなかったけれど、
彼の心に触れようともしなかったけれど、
住職は少しだけ、溝口(主人公)の辿った道を理解してくれてたっていうのは、視聴者である僕を救ってくれたと思う。



彼は驟閣を炎上させたんじゃない。心中したんだ。


「世界」とともに心中したんだ。


機会があったら見て下さい。
美しい映画です。
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sugar(佐藤)です。最近お絵かきに目覚めました字書きです。ピクシブ始めました。http://pixiv.me/khronos442_satoh

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