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明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その3

とか言いつつ、002結構かっこいいじゃんと思ったりしているこんばんは佐藤です。眠いです。


フックブックロー、2週間分くらいたまってます。見たいけど眠いです。



「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その3」



 黒いランドセル背負った小学生にコッペパンをもらった。ぱくぱく食べた。おいしかった。
 一応、成人してはいるんだよな僕。情けないよな。でもおなか空いちゃってるんだもんな。空腹には勝てないよ。

 田中太郎左衛門綾乃、腹を満たせたはいいが己の置かれた状況にひどく落ち込む。

 大体名前がいけない。なんだよ「田中太郎左衛門綾乃」って。長いよ。テストの時、名前記入の段階で時間食ってきたんだよ。苗字がありふれてるから下の名前は画期的に、って狙ったらしいがどこが画期的だよ。江戸時代かよ。綾乃って女の名前じゃないか。太郎左衛門綾乃って男か女かさっぱりじゃないか。

 なんて恨み言を投げつけてもどうしようもない。タロ(犬の名前のノリで))とか武士とか老中とか好き勝手呼ばれてきた小中高時代。思い出したくない。

 大学でも学生証発行の際、窓口のお姉さんにガン見された。郵便局に口座ひらいた時も、バイクの免許とったときも。なんで「太郎」で止めといてくれなかったんだ、親。


「なに泣いてんのよ。ばっかじゃないの」
 少女は一回りは年上の男に軽く蹴りを入れながら言った。
「コッペパンのおいしさに思わず涙ってのはわかるけど」

 黒猫が田中によじのぼり、帽子のように頭に乗っかって「ミ」と鳴いた。

「もう僕、バイト行くから降りてくださいクロミちゃん……痛っ」
「バイトなんて行ってる場合じゃないってクロはわかってんのよ」
「働かないと食っていけない」
「貴様はバカか。世の中には優先順位というものがあるのだ。世界で一番大切なものはなんだ? そう、ミサキ様だろうが」
「ニャア」
「ああ、そうだクロもいたな。世界で一番大切なものはミサキ様とクロだ」
「勘弁して下さい」


 爪を立てた猫に頭皮ガリガリされながら、小学生に好き勝手言われるなんてよほどMッ気がなければ心が持たないんじゃないか。田中、半泣きだ。
「バイト行かせてください、お給金が欲しいのです」
「コッペパン食わせてやったではないか」

「……!!」

「食い逃げする気か」
「どういうことですか、美桜ちゃん。あのコッペパンはプレゼントじゃないんですか」
「甘いな。甘い甘い甘すぎる! チュッパチャップスをお砂糖のキャニスターに突っ込んでハチミツかけたトリプルスイーツなくらい甘い! ただでモノが手に入ると思うな。世の中等価交換だ」


 これが世の厳しさか……!


「とにかくついていらっしゃい。事件だ」
 美桜の向かう方へ体を向けないと、黒猫が爪を立てるもんだから。
 田中はバイト先に泣きながら電話をかけた。声にあんまりに悲壮さ漂うものだから、バイト先の御主人は何かを察したのか、途中から向こうも涙声だった。
 とりあえず休みもらえたね。


 ……田中、がんばれ。




 やっぱ眠いのでココら辺で。


 <つづく>



 おやすみなさい。またね。


 佐藤でした。


 
 
 
 



 


 

 
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Author:sugar
sugar(佐藤)です。最近お絵かきに目覚めました字書きです。ピクシブ始めました。http://pixiv.me/khronos442_satoh

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