スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Tag:スポンサー広告 

ガンダム00第12話「俺はガンダムになれない」見た話

こんばんにゃ。佐藤です。


こないだ、上半身裸でせっちゃんと寝てる夢をみました。

ぐっすり眠っているせっちゃんの、褐色の小さな背中を見てぼんやりと
こんな子が戦うのっていけないことだなあって考えてました。


どうもスメラギさん目線でみていたようです。え、スメラギさん!?


って上半身裸でせっちゃんと寝てるってどういうわけや、そっちのほうがあかんやろう(笑)!





ガンダム00はターンAに続いて好きなガンダムシリーズになりつつあります。

お話自体、ガンダムである必要もなかろうと思うんですが
なんていうかな

ファーストもガンダムである必要がなかったようなもので


と書くと語弊があるかもしれませんけれど。


ガンダムというモビルスーツが主軸ではなくって、人がいて時代があって確執があって
巡る世界と運命が描かれてるような。

WやSEEDはラノベ、Gは週間漫画雑誌の熱血まんが、0083やポケ戦争がナントカ新書とすれば

00はハヤカワSF文庫みたいな。


ラノベ路線と見せかけてハヤカワかよ!?


えええええ!?


そりゃびっくりするわ(笑)




まあね、ボーグ出てくるしね……




おっと前置きが長くなったぜ。



12話は貧乏姫のお国でクーデターのお話でした。

久しぶりにグラハムさん見ました。この人おもしろすぎますね。見た目がこんなにいいのに、何が彼をこうまでかきたてたんでしょう。
彼から目が離せません。好きだわー。

ロックオンさんも毎度すてきです。子犬にすねを噛まれても、イタイイタイといいながら無理に引っ張ったら犬痛いだろうな、って噛まれ続けて涙にじませて困ってるような。
ヘルメットかぶったら攻撃能力上がるみたいですね。



で、最後にせっちゃんが「俺はガンダムになれない」って言ったのがね、もうね。
イタイ子を象徴するような「俺がガンダムだ」の言葉の意味がやっとわかったよ。


わかったらどんどん悲しくなっちゃうじゃないかーっ


アムロさんの撃墜してるときのセリフ「1つ、2つ」に相通じるというか



ガンダムマイスターとはいえ、彼はまだほんの男の子だもんね。
老成してたら主人公になれないわけだけど。




ガンダムだからって敬遠しているSFスキーさんも見てみればいいと思う。
他のシリーズよりずっと入りやすいし。
映画版なんて宇宙なSFに関するモチーフがあちこちに散りばめられているので、それを追うのも楽しいよ。おすすめだよ。



ではまた。

 佐藤でした。

スポンサーサイト
テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

Tag:がんだむ  Trackback:0 comment:0 

明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その5

こんばんは佐藤です。

足場がロッククライミングくらいなくって、片手に全体重かけてうんしょ!と頑張ったら不自由な方の右腕の筋肉が変な音を出しました。
肘をロックしてたら折れてたんじゃないかなってくらいの衝撃。翌朝は右半身動かないかもと心配してたら動いた。

でも大仏彫るような労働をしたので明日こそ動かないかもしれない。


そんな毎日(苦笑) 座ってても息が苦しいです。時々胸から音がします。成長シテルノカシラ……w


めざせ鳩胸。



「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その5」



 ここまできても大人な田中は、なんというか不法侵入している罪悪感が消えない。
 それが通常。
「やっぱり帰ろうよ。怒られるよ」
「ここまで来て引き下がれるか。不審なものに興味をもつのは小学生として当然だ。ハイハイソウデスカと尻尾巻いて逃げ出したら将来お先真っ暗だ。何事にも臆病で神経質でいざというときに尻込みする情けない大人になってしまう。そんな子供が増えたらどうする? なんの社会貢献もできず、新しいことに恐れるばかりで何の挑戦もできず、ただただ社会が衰退していくのをこれまた恐れながら見守っていく。そんな世界になってしまうではないか。綾乃はそれでいいと思うのか。あたしが世のため人のためになにもできず、前を見ることも出来ず、常に後ろ向きで」
 
 美桜はまくしたてた。
 こいつほんとに小学生かといぶかしみながら、田中は小さく反論する。


「君はすこしばかり静かになった方が社会のためだと思うよ。大体ぼくは小学生じゃないし、常に後ろ向きなのはミサキちゃんのモットーなんだろ」
「いちいちうるさい、小物が」
「うっわ、小物とか言った」
「小物でないというのなら証明してみせるのね。はい突入」
「えええええ!」

 ランドセルが田中の背中を打った。咳き込む。小学生美少女によるなんたるぎゃくたい。ついでに黒猫は田中の首を狙ってくる。恐怖。

「やめて、クロミちゃん。そこやられたら致命傷」


 半泣きで小屋の扉まで這って行く。


「というか、なんでこの小屋に入らないといけないんですか。罠ですか。いまさらぼくを罠にかけてどうすんですか」
「貴様相手にそんなめんどくさいことするか。調査だ調査。ちょっと気になる点があってな」
「何の調査ですか」

 尻を蹴られた。


 田中はおそるおそる小屋の扉を開けた。
 人の気配はない。

 後ろから影にかくれるように美桜がついていくる。万一に備え、田中を盾にしているのが明らかだ。



 床を四角く縁った部分までたどり着く。四隅をトントンすると一辺が浮いたような気がした。これは開くと確信し、片方を足で踏む。

 対辺が持ち上がった。両手で引っ張り上げ、横へずらす。



「……」


 竪穴があった。



「はしごがあるな。降りろ」
「えええええええ!」

「あたしが降りるわけにはいかないでしょう。何かあったら大変ではないか。下に怪しい奴が待ちぶせているかもしれないし、危険物が置いてあるかもしれない。有毒ガスが発生している可能性もゼロではない」
「あの、ぼくがどうなっても」
「構わん」


 黒猫は相変わらず田中を見て唸っている。逆らったら絶対やられる。


 ここで死ぬか、竪穴を降りるか。


 迷った末に、田中はかすかな生存への道を模索するため、はしごを降りていった。泣きながら。




 というわけで続くよ!


 佐藤でした。





テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

時空警察調査団第1章19節

<前回までのあらすじ>


時空警察調査団に所属するトーマス(仮名)とナップル(仮名)。


真夜中、キャバレーの踊り子券歌姫であるホステス「アオイ」のもとにでかけたトーマス。
仮の娘であるナップルはおかんむりのまま寝床につきました。


きれいな女性だいすきなトーマスなのだけど、彼女の部屋で起こった出来事といえば


水をかけられたことと、経済学と数学の講義という味気ないものであったのでした。







 目が覚めた。
 朝の光が、遮光カーテンの隙間から漏れ床に明るい線を描いていた。
 昨夜はトーマスがふらりとアオイの元に出かけていった。なんかすっごく気に入らない。

 あの女好きのエロ親父め。

 こういうことでは査定下がらない時空警察ってほんっと寛大。

 ナップルは眉を寄せ、口をへの字に曲げながらクローゼットを開けた。

 
 トーマスと出かけるたびに増えていった服で、大きめのクローゼットが埋まってきていた。
 セレクトほとんど彼だ。ナップルは服の選び方が今ひとつわからないのだ。
 こっちにくるまでは与えられた布を体に巻き付けていただけだったし、警察学校は制服だったし。時空警察にもユニフォームがある。服装規定はないんだけれども。

 これとこれとこれ。
 服には組み合わせというものがあるらしい。

 柄や模様、色やデザインでしっくりくるもの、変なものがあって……とトーマスや他の隊員は言う。


 別になんだっていいと思うけれどな。暑さ寒さや環境にあってさえいれば。



 まあ一応、トーマスが組み合わせたブラウスとスカート、靴下にパーカーに着替えてみた。
 なるほどこれが「しっくり」か。


 なんか気分が重いまま、部屋に付属したバスルームで顔を洗う。二人は並んで端を磨けるムダに広い洗面台。
 贅沢だな。


 ふぅ、とため息をつきながらナップルは扉を開けた。

 そこにはいつものように



 ほんっといつものように


 トーマスがにっこりわらって朝食の皿を並べていた。



「おはよう! ナップルちゃん。今日のルームサービスもすっごくおいしそうだよ!」



 こいつ、いつの間に帰ってきてたんだ。
「お、おはよう……」
 ナップルはぎこちなく微笑んだ。ああ、今朝も彼はここにいる。






 トーマスさんは夜が明けきらぬうちにお帰りになった。
 ナップルちゃんが目覚める前に帰りたいとおっしゃって。それはそうだろう、かわいいお嬢さんだもの。いくらお父さまのホテルで安全だからって、お嬢さんをお一人にしておくのはご心配だったはず。

 
 アオイは窓を開けて朝の風を部屋に入れた。


 気の利かないこと。トーマスさんやナップルちゃんが気になってしまって、少しでもお話したくって。
 「ホステス失格だわ」


20111009.jpg



 アオイは出すぎたことをしてしまったと反省した。
 父がわりの男を救ってくれた親子だからと、親近感がわいていた。
 いや、そういう事件がなくとも、出会ってさえいればきっとあの親子に惹かれていたろう。

 
 いつか自分も、ああいった家庭を持つことができるのだろうか。
 夫と娘……息子かもしれない、自分の子供と。


 見えない未来を思い浮かべようとして、アオイは首を振った。

 彼女がなすべきことは、コバの役にたつこと。幼い頃、親を失ったアオイを育て上げてくれた恩を返すことではないか。ずっとそう考え、実行してきた。
 彼は星の経済を左右するほどの力を持ってしまった。当然敵も多い。
 にもかかわらず、コバは周辺にむとんちゃくだ。健康への気遣いもない。

 まるで自ら滅ぼうとしているように。




 一瞬、強い風がアオイを打った。



 少し休もう、そう思ってアオイはベッドの上の本を片付けはじめた。





 散らかってるから片付けるといっても横にやっちゃうだけなんだけどね。
 きれいな女性だからって部屋もきれいだとはかぎらないというか、読書家の美女ってなんかステキ☆


「時空警察調査団」 第20回につづく! 


気が向いたらクリックしてください。

にほんブログ村 小説ブログ SF小説へ
にほんブログ村
テーマ : オリジナル小説(SF)
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その4

サモンナイト、OPらしきものを見たら普通にイケメン等身高い兄ちゃんや姉ちゃんがでてきていてショックを受けてましたこんばんは佐藤です。

ジャケットやロゴがかわいかったので、カワイイ系だと思っていたのですが

サモ歴長いお友達いわく

「ぶっちゃけSRPGの皮をかぶったギャルゲっすよ」



そうか……イラストがエロゲの人だったのもなんか納得……





「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その4」



 美桜の後ろを泣きながらついていく田中。
 
 なんで小学生にコッペパン一つで好きに扱われなければいけないのかという屈辱、逃げようと首を回すと黒猫が頭皮に爪を立てる痛みで田中の涙は止まらない。
 不憫にすぎるんじゃないだろうか。と自分を憐れんでも仕方ない。

 コッペパンの恩を返したら速攻帰るから! 絶対帰るから!

 そう固く決心した。



 
「綾乃」
「はい」
「お前、体力あるか」
「ないです」
「そうか、あるのか。じゃあ今回も貴様が矢面だ」
「話きいてくださいよ!」

 ジャリって音がした。
 田中の額に赤い液体が流れた。
「クロミちゃん……お願い降りて……」
 黒猫はあくまでも美桜側なのだ。2対1で田中に勝ち目はない。

 
 てくてく歩いていった先には古い建物。高い塀に囲まれた向こうに、トタンでできたっぽい小屋がある。その奥には洋館が。いかにも怪しい。
 美桜は背負ったランドセルを手に持ち替え、ためらいもなく締め切られた門の隙間から中に入っていく。金属の棒が等間隔に並んだ、西洋風のアレだ。
「美桜ちゃん、人のおたくに勝手に入っちゃいけません! 出てらっしゃい」
「うるさい、お前も来い」
「だめです、勝手に入っちゃいけないです。そもそもこんな隙間、僕が入れるわけないじゃないですか」
「……」
 美桜はなめまわすように田中を見た。
「欠食児童体型で何を言っている。あたしをこんな妖怪人間が出そうな洋館に一人おいておく気か。いいからついて来るのだ」
 なんという言われよう。
 田中は自分の体を見返した。貧乏学生らしい痩せっぽち。
 学食でおばちゃんがこっそり大盛りにしてしまうくらい、哀れを誘う姿。

 ためしに棒の隙間、体を通してみるとすっと通り抜けることができた。


 落ち込んだ。


「ほらごらん。あたしの言ったとおりでしょうが」
 しょんぼり美桜のあとをついていく。
「男の子なんだからもっとシャッキっとしなさい、シャキっと」
 
 背中に蹴りを入れられた。


 
 美桜は例のトタンでできてるようなボロい小屋の前までやってきて、腰をかがめた。
 

「ほら、この穴。覗いてみ」

 錆びて空いたのだろうか、壁にこぶし大の穴が開いていた。
 
 中はガランとした部屋がひとつ。

 シャベルやロープが無造作に放置されており、物置として使われていたあとがうかがえる。



「昔、物置だった部屋って感じ」
「アホか」

 田中は頭に衝撃を受けた。はたかれたのだ。

 勢い余って壁に顔がぶつかった。痛い。

「よく見るがいい、気づくことがあろう」
「気づくって……」



 壁と床と天井。あとシャベルとロープ。古そうな新聞紙。
 赤いコーン。

 他に何が。



「もしかして、床?」

 床に四角いラインがある。あの部分は持ち上がりそうだ。



 だからって何?





 というところで続くよ!



 ではまたね。

 佐藤でした。


 
 

 
 
テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その3

とか言いつつ、002結構かっこいいじゃんと思ったりしているこんばんは佐藤です。眠いです。


フックブックロー、2週間分くらいたまってます。見たいけど眠いです。



「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その3」



 黒いランドセル背負った小学生にコッペパンをもらった。ぱくぱく食べた。おいしかった。
 一応、成人してはいるんだよな僕。情けないよな。でもおなか空いちゃってるんだもんな。空腹には勝てないよ。

 田中太郎左衛門綾乃、腹を満たせたはいいが己の置かれた状況にひどく落ち込む。

 大体名前がいけない。なんだよ「田中太郎左衛門綾乃」って。長いよ。テストの時、名前記入の段階で時間食ってきたんだよ。苗字がありふれてるから下の名前は画期的に、って狙ったらしいがどこが画期的だよ。江戸時代かよ。綾乃って女の名前じゃないか。太郎左衛門綾乃って男か女かさっぱりじゃないか。

 なんて恨み言を投げつけてもどうしようもない。タロ(犬の名前のノリで))とか武士とか老中とか好き勝手呼ばれてきた小中高時代。思い出したくない。

 大学でも学生証発行の際、窓口のお姉さんにガン見された。郵便局に口座ひらいた時も、バイクの免許とったときも。なんで「太郎」で止めといてくれなかったんだ、親。


「なに泣いてんのよ。ばっかじゃないの」
 少女は一回りは年上の男に軽く蹴りを入れながら言った。
「コッペパンのおいしさに思わず涙ってのはわかるけど」

 黒猫が田中によじのぼり、帽子のように頭に乗っかって「ミ」と鳴いた。

「もう僕、バイト行くから降りてくださいクロミちゃん……痛っ」
「バイトなんて行ってる場合じゃないってクロはわかってんのよ」
「働かないと食っていけない」
「貴様はバカか。世の中には優先順位というものがあるのだ。世界で一番大切なものはなんだ? そう、ミサキ様だろうが」
「ニャア」
「ああ、そうだクロもいたな。世界で一番大切なものはミサキ様とクロだ」
「勘弁して下さい」


 爪を立てた猫に頭皮ガリガリされながら、小学生に好き勝手言われるなんてよほどMッ気がなければ心が持たないんじゃないか。田中、半泣きだ。
「バイト行かせてください、お給金が欲しいのです」
「コッペパン食わせてやったではないか」

「……!!」

「食い逃げする気か」
「どういうことですか、美桜ちゃん。あのコッペパンはプレゼントじゃないんですか」
「甘いな。甘い甘い甘すぎる! チュッパチャップスをお砂糖のキャニスターに突っ込んでハチミツかけたトリプルスイーツなくらい甘い! ただでモノが手に入ると思うな。世の中等価交換だ」


 これが世の厳しさか……!


「とにかくついていらっしゃい。事件だ」
 美桜の向かう方へ体を向けないと、黒猫が爪を立てるもんだから。
 田中はバイト先に泣きながら電話をかけた。声にあんまりに悲壮さ漂うものだから、バイト先の御主人は何かを察したのか、途中から向こうも涙声だった。
 とりあえず休みもらえたね。


 ……田中、がんばれ。




 やっぱ眠いのでココら辺で。


 <つづく>



 おやすみなさい。またね。


 佐藤でした。


 
 
 
 



 


 

 
テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その2

009が映画化か……

島村さん、普通の髪型じゃないか。あの不自然にすぎるところがアニメっぽくて良かったと思うんですが時代ですかね。002、前髪どうした。



こんばんは佐藤です。


「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その2」  後ろ向き設定忘れてた



「行くぞ」
「ちょ、まって美桜ちゃん。僕これからバイトだから無理だってば」
 青年はランドセル背負ったカワイイ小学生に腕を引っ張られ、あたふたしている。
「バイトとあたしとどっちが大切よ」
「そんなどっかのカップルみたいなこと言わないで。生活かかってるんだから、奨学金だけで生きていけなんだからこんどこそ働かせてください。正直、君より生活のほうが大切です!」

 ミサキは両手を腰に当てて首をかしげた。

「わけがわからん。あたしより大切なものがこの世の中にあるわけなかろう」
「君が意味不明だって。前のバイトをクビになったのも美桜ちゃんのせいだよ。店にずーっといすわってじーっと僕の事みてるから、お客さんが気味悪がってこなくなっちゃったんだから!」
「こんな美少女がいれば客寄せになるのに。まったく解せぬ。文句を言われる筋合いはないぞ。というか、なんで貴様はあたしを漢字で呼ぶか」
「言ってることよくわかんないけど、美桜ちゃんは美桜ちゃんじゃないか……」


 青年は頭を抱えてうずくまった。ずっと書くのを忘れていたが、彼は田中太郎左衛門綾乃。しがない大学生である。


「奨学金とか人を頼らねば勉学に励むことができぬとは情けない。そうか、その程度の人間であるからバイトをクビになり、アパートを追い出され、厳冬の中川沿いをさまよい、やがて力尽き骨となるわけか、ふむ」
「謝れ、全国の奨学金でがんばってる青少年に謝れ! 懸命に生きている学生さんを愚弄しちゃいけません、そして勝手に殺すな」

 黒猫が前足をぺとんと綾乃の足に載せた。猫好きにはたまらないこの重さ。
 綾乃とてねこだいすき動物大好き、つかの間、気持ちがほっこりした。


 と、黒猫、爪を立てた。

「いたっ 痛い、クロミちゃん痛いっ」

「生意気なことを言ってるからだ。クロはよくわかってるな。そもそも最悪の状態を考えずに行動を起こしているとは愚の骨頂。危機管理の欠如というものだろう。あたしみたく、常に最悪の場合を思い描きつつ生きていくのが正解だわ。常に後ろ向き、これがあたしの信条!」
「じゃあ僕が君の誘いを断るという選択肢を仮定しといてくださいよ」
「お前に選択権はない」
「マジっすか」


 絶望の表情を浮かべ、綾乃は顔を伏せた。なんか人生踏み外した、いや目立たぬよう控えめにまっとうに生きてきたのに横からタックル食らわされて道から外れてしまった、そんな気がする。


 泣きたい。そうだ泣こう。

 いざ涙でもこぼそうとしたところ、いい匂いがした。
 これはイースト菌の香り……

 綾乃が顔を上げると、花柄のナフキンが差し出されていた。
「何」
「給食の残り、コッペパンだ。遠慮するな、食べるといい」

 ミサキが極めて上から目線で言った。すごくバカにされていると思うが、綾乃は実際貧乏学生。年中腹を空かせている。コッペパンの香りが胃を刺激してならない。

「うちの給食は結構おいしいのだ。今日は出席番号7番、鈴木健吾の食欲がなさそうだったのでもらってやったのだ。あたしのおやつに食そうと考えたが、綾乃、お前に譲ってあげる」
 
 鈴木くん、かわいそうに……
 なんてことを思いつつ、綾乃はありがたくコッペパンをいただくことにした。空腹は気力を削ぐ。とりあえずお腹をみたして少女と相対する鋭気を養わねば。



 つづく。




 
 はやく事件に巻き込まれてもらわないと終わらないや。


 ではまたね。


 佐藤でした。
 
テーマ : オリジナル小説(SF)
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれる話 その1

カミツレさんを見て「ルナ!」(キャシャーン)と思った人は少なくないだろうこんばんは佐藤です。

お箸大事にしてたのになあ。職人さんと一緒に一番いいの選んだんだけどなあ。
また買いに行こう。



今日もやってみようか診断メーカーでお題。

「明るく後ろ向きな小学生と年の離れた親友が事件に巻き込まれるミステリー」

ふむふむ。
ミステリーの定義が未だにわからんのだがね。




 真っ黒いランドセル。
 開けば内張りはフューシャピンク。クールキューティ、それがいまどき。
 2つに結った髪はキューティクルクルクル、パーマもカラーも未経験。高校生や大学生のおばちゃんみたいに傷んでないわ。
 現役女子小学生、最強。

 学校帰り、てくてくしてると真っ黒い猫がやってきてあたしに歩調を合わせる。
 子猫みたいな顔をした小柄な毛玉。あたしの友達。どこに住んでるのかもしらないけれど、下校時はいつも一緒だ。
 さあ、あの角を曲がるよ。そしたら。


 あたしにとっての今日がはじまる。



「……うっ」
「ウッとか言うな。ラッキーとかヤッたぜフランだとかそういうことを言え。天才美少女を前に言葉を失うことは理解できるが」
 黒髪小学生の姿を見るなり、青年は顔色を変えて回れ右をした。子供に関わると碌な事はない、長くもない人生でそれは十分に学んだ。
 さあ逃げるんだ、今すぐ全力でと足を出すとそこに黒猫が! いかん踏んでしまうと動きを止めたのが彼の運の尽き。少女に腕を掴まれた。
「逃げなくてもいいでしょうが。ミサキ様にお声をかけていただいてありがたいと思え、数年後には魔法使いになってしまう男よ」
 誰が魔法使いだ、失敬な。
 と言いたいところを青年はぐっとこらえた。相手は小学生だ。情操教育系に関してはなるべく触れたくない、しかも彼女て輩は……
「僕これからバイトですから。手を離してください。変態だと思われたくない」
「美少女相手に正常な行動をとれぬ男はそもそも変態である。ガタガタ言うな」
「ほら、ご近所の目とかあるでしょう。連絡網であっという間に手配されてしまうから離して」
「心配はいらん。相手があたしの場合、PTA連絡網など役に立たん。免除だ免除」
「意味がわかりません」
「あたしは特別な存在ってことじゃない」
 大根をエコバックに入れた奥様が、青年を哀れな目で見つめながら去っていった。
 青年は悟った。そうだ、この子は特別な子だった。

 トラブルメーカー。

 関わってはいけない子……ただでさえ小学生に声をかけただけ(※ただの挨拶)で通報される世の中だっていうのに。


「わかったか」
 『ミサキ様』は青年の腕を引き、ジャンプして頭突きした。メガネが飛んでいった。

 反対方向からやってきた奥様が、口元を覆って足早に去っていった。
 厄介ごとは一処に。人のよさそうな青年に任せておけばいいのだ。


 痛みにうずくまる青年の横で、真っ黒い猫がにゃあと鳴いた。


 

 つづく



なんかいっぺんに終わりそうもなかったから今日はこのくらいにしといてやるぜー☆


ではまたね。

 佐藤でした。


テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

苦労性の画家と、方向性を間違えたアーティストのお話

これから当分やつれます。宝くじあたるまで。

みたいな。

かわいそうな自称美少年、佐藤です。こんばんは。



「時空警察調査団」第1章18節(修正版)うp http://khronos394.blog115.fc2.com/blog-entry-280.html

修正分はこれでおしまい。次回から新作?です。






お箸折れた。今折れた。
神代杉のお箸ーっ!!ショックのうちひしがれながら、診断メーカーで出たお題で書いてみようと思う。


「 ねーkhronos442、苦労性の画家と方向性を間違ったアーティストが世界の楽しさ、哀しさ、愛しさを知る話書いてー。 http://shindanmaker.com/151526 」



「何号で描こうと、そう、どんな大きさだろうと構わないんだ。人の心は無限大だからね、キャンパスに収まるわけがない」
 男が言う。
 月明かりに照らされた部屋。床板がきしんだ音を立てる。
 イーゼルに立てかけたキャンバスには完成間近の風景画が描かれていた。
「君が目指しているものはなんだい? 有名になることかい? 人にチヤホヤされること? それとも金かな」
 筆を洗ってテーブルに置く。今夜の作業はこれで終わりらしい。
 部屋の隅で小さくなっている男に、画家は話しかけた。
「君がなりたかったものはなんだい?」


「答えが出るまで、ここにいていいよ。飲み物でもどうだい。僕は一杯やるつもりだ。妹たちにちょっとした事件があってね。忘れたいんだ」

 画家は棚からグラスを2つ取り出し、氷を放り込んだ。

 琥珀色に染まったグラスが月の光を反射した。


「僕の仕事は世界の一部を永遠に閉じ込めることだ。それはとても残酷なことだね。時は止まることがないのに、キャンバスの中で時は進まない。笑顔は永遠に笑顔のまま。悲しみを閉じ込めたならそれも永遠。因果な商売だ。芸術家って高尚なもんじゃない。残酷さを見えない布で覆っている、そんなもんだ」


 男は手にしたグラスをぼんやり見つめて口を開いた。


「じゃあ君はなんでそんな残酷な仕事を選んだんだ?」


 画家は窓の外に目を遣った。月が明るすぎる。薄い雲がかかればいい色になるのだが。


「さあね。勝手に体が動いたからかな。描くのは僕の本能だったからだろうね。幸い欠片ほどの才能があったため成功しただけさ。社会的地位においてだけだが」
「それは人として成功したのも同然じゃないか。俺なんて」
「君にも欠片ほどの才能はあるんじゃないか」
「そうだろうか」
「誰にでも一欠片程度の才能はあるものさ。ほとんどの場合」


 氷がグラスの中でチリリンと音を立てた。


「例え一欠片もなかったとしても、情熱と方向があっていれば補えることは多い。大抵の場合、そこを間違えてしまうようだがね。これといった才能がなくとも、成功している画家は結構いるよ。誰でもそこそこできるもんだなあと感心する。
 でも僕は、君にはそれなりに才があるんじゃないかと思っている」
「かいかぶりだね」
「そこで話はもとに戻るが、君が目指しているものはなんだい」


「俺は多分……、内にあるものを外に出したかったんだと思う。その方法が音しかなかった」


「ただがむしゃらに音を奏でていた。内にこもる全てのものを外界へ連れ出したくて。それが人を傷つけるのもかまわず、……気づかず」


「俺の周りから人が消えるまで、ただがむしゃらだった」



 男は座り込んで顔をかくした。



「そうだね。僕も君はただ必死に、まっすぐ音を奏でていたと思う。音は一瞬だ。楽譜に書き残そうとも、録音技術があがろうとも、その場その時の音は一瞬だ。絵とは反対だね」


「人よりもたくさん奏でることが、人を掴む原点だと思っていた。腕が上がり、魅力が引き上げられると。実際結果は出たんだ。だからそれが正解だと信じていた」
「仕事にしてしまえば、人より多くの時間を割いてしまうのは当然じゃないか」
 男は力なく笑った。


「僕が描いている景色は、人物は、心の中にある世界だ。クライアントの意向にそって、現実世界を描いていても同じ事だ。
 見た人が幸せになってもらえるように。つかのま、現実を忘れられるように。
 今は生き難い世の中になってしまっている。
 折れてしまった心にやすらぎを。そう思って描いている。

 僕はそんな絵描きになりたいと思っている。

 まあ妹たちや母親があんなんだからってのもあるかもしれないね。反動でこうなったのかも」



 画家の家族をよく知っている男は、思わず苦笑した。



「彼女が口ずさんていた歌、なんだったっけ」
 画家は鼻歌で静かにうたった。

「よく覚えているね……花の歌だったかな。小さい頃、母親が歌っていたものらしい」
 男の元から姿を消した、素朴な女がいつも歌っていた。
 ずっと彼に寄り添っていたというのに、ある朝、何も継げずに去っていったのだ。

「僕はあの歌が好きだったな。君の作る歌よりもずっと、彼女の歌が」
 …………
「……うん」

 男はグラスを一気に飲み干した。
 後には氷だけが残った。


「歌が上手い女じゃなかった。音楽の事なんてこれっぽっちもわかってなかった。なのに俺の音楽よりも君は彼女の口ずさんだ歌のほうが良かったと言うんだね」
 男の顔、半分が月の灯で青く映った。

「理由は君がよくわかってると思うけどね」
 画家は無造作に置かれていた絵の具を箱にしまった。また明日も使うのだから、そのままにしておけばいいものの一日の終りとして、やはりけじめをつけたいのだ。


「…………」
「君は内にあるものを外に出したい、表現したいって言っていたけれど。
 内にあるもの、それは本当に存在していたものかい?」
「どういうことだ」
「ある、と思い込んでいただけじゃないか。ただの幻想だったんじゃないかい」

 男は眉を寄せた。
 自分の音楽を全否定されたも同然だ。

「世の中がこうだから、こうあらねばならないと思い込んでいたんじゃないかい。それを内に溢れるものだと信じてしまった。君の音楽にはそんな違和感が……異質なものが出てきていたように思う」
「君に音楽の何がわかるというんだ」
「わからないから、わかる。僕と君とのつきあいは長い。
 君だって僕が発表し、絶賛された絵を見て心配してくれたじゃないか。大丈夫かと。実際あの時僕は思いつめていて危ない状態だった。それに気づいてくれたのは絵のことがわからない君一人だった」

「余計な知識がないからこそ、お互いがわかるってことあるだろ」



 画家はキャンパス前の椅子に腰掛けた。


「彼女の歌、僕は好きだったな」


 男は彼女のことを思った。機嫌のいい時にこぼれ出ていたあの歌。

 束の間、幸せだった日々。

 困ったように微笑む姿が愛おしかった。


 あの頃、自分は何を見ていたのだろう。画家の言うとおり、ただの幻をだったのだろうか。


 
 とにかく何かを書かねばならなかった。生み出さねばと思った。
 その想いが見せた、かりそめ。その向こうにあるものは空虚。




「君が生み出したかったもの、なんだい?」


 画家が今一度尋ねた。


 男は空になったグラスを差し出した。


「夜が明けたら、彼女を迎えに行くよ。新しい曲を持って。
 紙と鉛筆、貸してくれるかな」


 そして大きな荷物を下ろしたような、笑顔を見せた。



 傾き始めた月は、銀色の光で街を照らしていた。

 遠い昔から変わることない、冷たく温かい光で。





    <おしまい>




 じゃあまたね。

  佐藤でした。

 




テーマ : ショートショート
ジャンル : 小説・文学

Tag:ノベル  Trackback:0 comment:0 

うなされたときに必ず見る夢とか。

「ユニコーン」ep.4
ブライトさんの声がーっ声がーっ

成田さんカッッケェェェーッでこんばんは佐藤です。


「時空警察調査団」第1章17節(修正版)うp http://khronos394.blog115.fc2.com/blog-entry-273.html



今日はアサイチで、士官学校の生徒に特別授業。ガンダムでデモンストレーション複雑な操作をしながら随時質問受け中祭りみたいなことをしないといけませんでした。なのに起きたら手足が思うように動かなくて参りました。
おうちかえってコンコンと眠り続ける羽目に。

昨日の冷えすぎがいけなかったのか!そうなのか!

みんな冷えには気をつけるが良いぞ。



ところで、ある状態のときに決まってみる夢ってないですかね。

熱を出したら必ず見る夢とかさ。


小さい頃はよく寝込んでいたんだけど、決まってみる夢があってね。

延々と続くピアノの鍵盤。そして玄関(門)。玄関はどうみてものび太の家っぽいんだが、とりあえず玄関。
門柱と扉と。
なんで野比家なんだ。そういや門柱の前にしゃがんでる子供がいたな。


繰り返し繰り返し見るので、やがてこれが夢だと気づく。
途端、目が覚め二度と同じシチュエーションがあらわれるはありませんでした。


繰り返し繰り返しみる、怖い夢。
でもやがて気づく。これが夢だって。
ホーガンの作品にもあった、別の世界にストッパーあるいはヒントとして置かれていたモノのように、世界から抜け出すきっかけになるものがある。

ふしぎだね。


あと必死でトイレ探してる時ね。
やっとみつけてもスッキリしなかったり、トイレの設計が異様だったり
覗かれてたり(笑)、行く先々であまりにおかしな出来事がおこったら


「起きよう、トイレ行こう」


と思うんだ。



大丈夫、まだ失敗したことないから(笑)
しかし夢の中では超必死っすよ。うん。マジヤバイ状態ですから。こればっかりはね!



いい夢、見たいものですね。


ではまた。

佐藤でした。
テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

Tag:雑記  Trackback:0 comment:2 

こわい夢

「BOSS」缶コーヒーCM 「奥の細道」編

「ギャグマンガ日和」実写としか思えない佐藤ですこんばんは。
あれ絶対芭蕉と曽良たんダヨネ!



「時空警察調査団」第1章16節(修正版) http://khronos394.blog115.fc2.com/blog-entry-271.html うpしたナリ。




たまにコワイ夢をみます。



何度か同じのを見ると、このルートは危険と学習してコワイ道は避けるようになるね。夢の中でもちゃんと学習するんもんだね。

だって本当にこわいんだもん。


そうするとダンジョン変わるのかな、さっきは別の場面でした。
あの手この手と仕掛けてきますな。





見ちゃいけない、見ちゃいけない!って走って、安全な場所まであと一歩というところで


無事に目が覚めました。



体が冷えきっていました。マッパじゃないよ、パンツも履いてたしシャツも着てたし布団の上だよ。

でも冷えきってた。

重ね着して綿入れジャケットも羽織り、まさに真冬の装いで2時間半
ようやく体温もどりましたよ。普通にやばかったんだろうか。あんなこわい思いをしながら死ぬのはやだなあ。



冷えにはみんな気をつけるがいいよ。



僕がみるコワイ夢は、心理的にこわいのが多いです。
ジャパニーズホラー系。


外国の方がみるコワイ夢は違うのかな。文化圏によって違うのかな。

例えばアメリカだと、シャワー浴びてる最中にジェイソンに襲われるとかそういうのになるのかな。



こういうのって研究してみたら面白いんじゃないだろうか。


研究テーマに困っておられる方がいたら是非!
そして結果を教えてほしいなあ……




ではまたね。

 おやすみなさい佐藤でした。





テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

Tag:雑記  Trackback:0 comment:1 

プロフィール

sugar

Author:sugar
sugar(佐藤)です。最近お絵かきに目覚めました字書きです。ピクシブ始めました。http://pixiv.me/khronos442_satoh

カレンダー
09 | 2011/10 | 11
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
FC2カウンター
QRコード
QRコード
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。